日本で契約しているスマートフォンを海外旅行などで海外で使用する事もあるかと思いますが、海外で使うと 法外な料金の請求が来たなんて話を良く耳にします。
と言っても、設定一つで簡単にそんな物は防げます。
知ってる人には全く役に立ちませんが、知らない方のために記事を書いておきます。
みんな知っている物だと思ったのですが、海外で見かける日本人が良く困っているのを見かけるので記事にします。
今回はiPhone用(iOS 7)の設定方法ですが、古いバージョンのiOSや、Android搭載機種でも設定方法は似ているので試してみてください。
尚、本記事では「日本で契約しているiPhone」を前提として記事を書いています。
海外で利用する上での注意点
以前に比べて海外での携帯を使うのは、簡単で安いものになっています。
SoftBankが2010年に開始した 「海外パケットし放題」の登場により海外でもパケット定額が使えるようになりました。
それ以来、携帯三社もそれに追う形で類似サービスを開始しており、現在多くの国と地域で利用出来ます。
海外でのパケット定額サービスとは
docomo | au | SoftBank | |
---|---|---|---|
利用料金 | 1,980円〜2,980円 | 1,980円〜2,980円 | 1,980円〜2,980円 |
下限料金で利用出来るデータ量 | 24.4MB | 24.4MB | 25MB |
テザリング | 定額対象 | 定額対象 | 定額対象 |
課金基準時間 | 日本時間(0:00~23:59;59) | 日本時間(0:00~23:59;59) | 日本時間(0:00~23:59;59) |
LTEローミング | 対象の一部地域で利用可能 | 対象の一部地域で利用可能 | 対象の一部地域で利用可能 |
サービス名称 | 海外パケ・ホーダイ | 海外ダブル定額 | 海外パケットし放題 |
携帯三社は非常に似ているサービスを展開しています。
上記の金額が適用されるのは、全世界の全ての国と地域ではありません。
対象となる国と地域、通信事業者は限られるので、利用するのであれば渡航前に確認しておきましょう。
音声通話とSkypeなどのVoIPの違い
音声通話とVoIP方式は別物です。VoIPとは、インターネット用の回線を用いて音声を伝達して通話をする技術の事を指し示します。
例えば、SkypeやLINEなどはチャットも通話機能もインターネットを利用します。
そのため、国際ローミングの通話料金を参照するのは意味がありません。
音声通話は定額適用外ですので、利用する際は長電話すると思わぬ高額請求が来る事があるので注意しましょう。
国際データローミングをオフにしてデータ課金を防ぐには

まずは「設定」を開きます。
この設定は飛行機に乗る前に済ませておく事をオススメします。

「モバイルデータ通信」を見つけてください。選択します。
なお、表示されている画面 はお使いのiPhoneの設定やOSバージョンなどにより異なる場合があります。

ここでデータローミングをオフにします。
これにより、データ(インターネット)の国際ローミング通信が行えないようになります。
ここにある「モバイルデータ通信」は、契約している通信会社でのデータ(インターネット)の接続のON、OFFの設定です。
これをオフにすると、日本でもWi-Fi接続をしないとネット接続が出来なくなります。
(パケットプランを契約しないで利用している方は、モバイルデータをONにしないでください)
ここのデータローミングをオンにすると、海外でもパケット通信が行えます。
これにより日本に居るときと同じようにエリア内であればどこでもインターネットが利用出来ますが、定額対象外の国であったり、定額対象事業者が圏外で定額対象の通信事業者に接続が出来なかった場合は、この定額サービスが適用されません。
国によっては全ての通信事業者が定額対象の場合もあります。良く確認しておく事をオススメします。
接続する通信事業者を固定する

「設定」を開きます。

「キャリア」の項目を開きます。

自動をオフにします。ネットワークの検索を開始しますが、この作業には数分かかる場合があります。

このようにネットワークを検知します。
対象の国で、定額で利用出来る通信事業者を選択することでそれ以外の通信事業者に接続されなくなります。
上の画像ではSoftBankが選択されている状態です。
海外でのパケット定額対象通信事業者を探す
契約している通信事業者のWebサイトより確認が行えます。
専用のスマートフォンアプリを用意してある通信事業者もありますので活用してみるといいかもしれません。
下記のリンクからそれぞれの対象通信事業者が検索できます。
NTT docomoはこちら
auはこちら
SoftBankはこちら

SoftBankの場合こんな感じでした。アメリカを例にすると、AT&TとT-Mobile USAが定額対象事業者となっています。
Wi-Fiを利用する場合
Wi-Fiに接続してインターネットを利用するのであれば、国際データローミング料金は発生しません。
Wi-Fiの利用に料金が掛かる場合がありますが、それはホテルや飲食店などのWi-Fiについての注意をご覧ください。
勝手に課金される事はありません。必ずクレジットカードなどで支払う画面が出てきます。(無料のWi-Fiの場合はもちろんカード番号入力はありません)
Wi-Fi接続時は、Skype、LINEなどのアプリケーションでのチャットや通話ができます。
しかし、電話アプリ(日本で090~などの番号を利用するもの)はWi-Fiの有無に関係せず国際ローミング料金が掛かります。
050 plusなどのアプリを利用することで、日本宛にも安く電話を掛ける事が出来ます。
フリーのWi-Fiに接続する場合はセキュリティーに注意してください。
米国などではマクドナルドで無料のWi-Fiを提供しているので、こちらの記事も併せてご覧ください。