Apple Watch

セルラーモデルのApple Watch Series 7を購入。

筆者は以前よりApple Watchを愛用しており、永く使ったモデルから買い替えることにした。購入したのは最新モデルのApple Watch Series 7である。

Series 2の振り返り

これまで筆者が使ってきたApple Watchは、2016年発売のSeries 2である。ちょっと振り返ってみたいと思う。
このモデルでは歴代モデルとして初となる全地球測位システム(GPS/GLONASS/QZSS)や水深50mまでの耐水性能が搭載されたほか、FeliCa(おサイフケータイ)にも対応した。これにより、Apple WatchにSuicaを入れることができるようになり、電車の改札を通れたり、買い物の支払いが出来るようになった。発売日に銀座のAppleStoreまで買いに行ったことは今でもよく覚えている。
後のSeries 3で初めてセルラーモデルが発表されたが、筆者が購入したSeries 2時代には選択肢として存在しないものであった。

これまで5年半もの間Apple Watchを使ってきて、セルラーモデルが必要となる場面はほとんどなかったが、Series 7に買い替えるならセルラーモデルにしてみるのも面白いと思ってこの度はセルラーモデルを購入した次第だ。

eSIM対応だけど、好きなSIMを設定できない特殊仕様

Apple Watchは、Series 3で登場した最初のセルラーモデルからずっと物理的なSIMカードを差し込むことはできない。特殊仕様のeSIMに対応しており、ここにIIJmioなどのeSIMを設定して使うことは、記事執筆時点では不可能である。

Apple Watch単体での3G/LTE通信を利用する場合は、docomo・au・SoftBank・楽天モバイル(楽天は2022/3/25より)のMNOを契約する必要があり、そのオプションサービスを契約して使うことになる。月額料金が別途発生し、docomoは550円(税込)、auは385円(税込)、SoftBankは385円(税込)、楽天モバイルは550円(税込)となっている。

現在SoftBankは4年間無料になるキャンペーンを実施しているので、SoftBank利用者にとっては嬉しい施策と言えるだろう。

ちなみに、ahamoやpovo、LINEMOなど、MNOが提供する安価なサブブランドやプランにおいてもApple Watchの契約は今の所提供されていない。

独自仕様の理由は、ITMediaの「なぜ、MVNOのeSIMでApple Watchが使えないのか――総務省・有識者会議でアップルが総ツッコミにあっていた」に書いてあるので気になる方は読んで欲しい。

単体通信時の通信速度はどれくらいか?

LTEに対応しているものの、ギガビット級の通信に対応しているとは書いていなかった。そのため通信速度をテストしてみることとした。
旧モデルのApple Watch Series 3ではLTE Cat.1に対応しているらしく、通信速度は 下り10Mbps 上り5Mbpsが理論値上限となるようである。Series 7でも同様の仕様の可能性がある。

筆者はドコモの「5Gギガホ プレミア」プランを使用しており、Apple Watch用に「ワンナンバーサービス」を契約した。

ブラウザからfast.comを用いたテスト

Apple Watchの内蔵ブラウザにて、fast.comへアクセスしてテストをしてみた。
なお、内蔵ブラウザはアプリとして用意されておらずiMessageなどを利用して転送したURLを開いてアクセスしている。
通信速度は下り4.0〜6.0Mbpsで、上りは1.3〜1.6Mbpsとなった。
PINGは40〜48msとなっていた。

​アプリを用いたテスト

続いて、Internet Speed Test Speedcheckというアプリを使用してテストしてみた。
このアプリによると、下り1.32〜7.34Mbps、上り2.08〜3.02Mbps程度となった。
PINGは85~100msのようである。

もちろん場所や時間帯などの条件によって変化はするだろうが、私が行ったテストでは、数カ所の地点と昼と夕方でもだいたいこんな具合であった。

これくらいの遅めの通信速度であっても、メッセージングアプリ系の挙動には特に問題なく使用できた。

ちなみに、Apple Watchを常に単独でLTE通信させたい場合はApple WatchのBluetoothとWi-Fiをオフにすることで対応できる。初期設定では、iPhoneや登録済みのWi-Fiアクセスポイントがある場合、Apple Watchが直接3G/LTE通信することはなく、iPhoneやWi-Fiを経由しての通信となる。

 

 セルラーモデルは必要か

iPhoneを常に携帯している人にとっては基本的にセルラーモデルの通信契約は不要であるが、保険のような物ではないかと筆者は考えた。うっかりiPhoneを忘れてきた時や、壊れた・バッテリーが切れたなどの時にApple Watch単体で連絡ができるのは便利である。もちろん警察や消防・救急への緊急通報もできるので、事故や事件に巻き込まれた時にも助かるアイテムとなる。

セルラー契約にかかる費用

筆者が契約するdocomoの場合、毎月550円(税込)の費用がかかってしまい、年間に換算すると6,600円(税込)となる。価格だけで比較すると、Amazon Primeの年会費より高額になってしまう。

この年6,600円の費用を考えると、ちょっと割高である気も否めない。しかしながら、保険と考えるとあまり高いと感じない。当分は契約を継続してみてから、どうするか検討してみたいと思った。

子供向けにつかうという方法も

ケータイWatchの「Apple Watchを子ども向けケータイとして使う」という記事で紹介されていた使い方に、「KDDIのウォッチナンバープランを使用して、子供用の回線として活用する」という方法もあった。これもセルラーモデル活用方法の一つであるので、良い使い方のひとつとして紹介したい。

 

  

バッテリーの持ちはどうか

Appleによる公称バッテリー駆動時間は、18時間となっていた。
実際「常にオン」と呼ばれる、画面の常時点灯機能を使うと体感的にはそれくらいのバッテリー駆動時間だと感じた。しかし、それだとそれまで使っていたApple Watch Series 2の新品時と同じということになってしまう。

「常にオン」をオフにする

Apple Watch Series 5で初めて搭載された、特筆すべきアップデートである画面の常時点灯をオフにしてはせっかくの利便性が失われてしまうとも考えたが、ひとまずバッテリーがどれほど持つのか検証してみるために利便性を一つ犠牲にしてみた。

検証条件

・Apple Watch Series 7 45mm
・「常にオン」をオフ
・時計を傾け画面を点灯させる設定
・セルラーはONにしつつも、基本的にiPhoneとペアリング状態で使用
・画面輝度は最低に
・音はオフ(マナーモード状態)
・メッセージアプリ、電話のみの通知設定とし、その他は基本的にオフ
・アプリは特に使用しない
・入浴中以外はつけっぱなし
・睡眠中のトラッキングは有効に
・トランシーバー機能もオンに(たまに使うので)

バッテリー持続時間の検証結果は

結局バッテリーが持ったのは、約45時間程度となった。
画面常時点灯機能である「常にオン」をオフにすれば、ほぼ2日間は利用できることが分かった。これだけバッテリーが持つようになれば、古いApple Watchからの買い替えは十分に価値があると感じた。

「常にオン」はオンにするべきか

バッテリーの消費こそ増えるものの、Apple Watchがようやく普通の時計に近づいた機能であるので、毎日充電することが苦でなければオンにしておいた方が便利で重宝するだろう。
しかしながら、これまで画面の常時点灯機能がないApple Watchを使い慣れている人であるならば、いまさら常時点灯がなくてもそこまで苦に感じないとも感じた。

 

充電性能はどれくらいか

バッテリーを使い切ったApple Watch Series 7 (45mm)を、付属のケーブルを使用して簡易的な充電テストを行ってみることとした。

付属する充電ケーブルは

 

Series 7に付属する充電ケーブルは、Type-Cのものに変更された。
これまでのApple Watch全モデルと互換性があるが、Series 7と組み合わせることで約45分で充電が80%完了するとメーカーは謳っている。

充電時間を検証

検証条件

・Apple Watch Series 7 45mm
・「常にオン」をオフ
・時計を傾け画面を点灯させる設定
・セルラーはONにしつつも、基本的にiPhoneとペアリング状態で使用
・画面輝度は最低に
・音はオフ(マナーモード状態)
・メッセージアプリ、電話のみの通知設定とし、その他は基本的にオフ
・アプリは特に使用しない
・入浴中以外はつけっぱなし
・睡眠中のトラッキングは有効に
・トランシーバー機能もオンに(たまに使うので)

(ここまでは、「常時オン」をオフにした時のバッテリーの持ち検証と同じ)

・充電ケーブルは付属の純正品(Type-Cタイプ)を使用
・充電器は、 Apple社製の30W USB-C電源アダプタを使用(最大出力30W)
・Apple Watchのバッテリーは起動しない程度にまで消費(省電力モードによる時間の確認は可)

充電時間  Watch電池残量
30分 59%
43分 80%
53分 92%
67分 100%

※簡易的なテスト結果による

開始から30分間は記録するのを忘れてしまった。というより、いつOSが起動したかわからず、気がついたら30分が経過しており、30分から記録を開始した。

メーカーの公称値の45分80% とほぼ同じ結果が出た。満充電までは1時間ちょっとを要した。
充電時の電力量だが、手元のテスターだと3W弱しか流れているような気配は無かった。そのため、従来のApple Watchと比較してもそこまで大きな電力が流れている様子はなさそうだった。