楽天モバイルの通信速度について
楽天モバイル(MNO)では、自社エリアでは通信速度無制限※、パートナーエリアでは月5GBの高速通信が使える。パートナーエリアで5GBを使い切った場合、上下最大1Mbpsという通信速度に制限される。
しかしながら、Speedtest.netアプリの設定によっては、表示される通信速度は制限がかかっていないように見える。そのため、ユーザーが実際に利用できる通信速度とは異なる場合があり、ここの速度を見て喜ばないようにするべきであると筆者は考える。
(テスト結果は良好でも、制限された状態ではテスト通りの速度で通信出来ない)
※自社エリアでも一切には1日10GBを超えると上下最大3Mbpsに通信速度が低下する制限が設定されており、無制限という言葉にはユーザーの認識と乖離がある。詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたい。
Speedtest.netアプリでの測定について
次の条件で、通信速度を測定した。
- 端末:RakutenMini
- エリア:パートナーエリア
- プラン:5GB超過状態(1Mbps制限中)
- アプリ:Ookla Speedtest.net
Speedtest.netアプリの設定について
このアプリでは、接続先サーバーを変更する事ができる。
アプリを開くと、サーバーが自動的に設定される。
ここはタップすると開くことが出来る。
たくさんあるサーバーは、国内外に多数ある。サーバーの通信環境や、サーバーの対応する通信速度等によって、通信速度の表示は大きく変わってくる事がある。
これを踏まえた上でテスト結果の紹介をしたい。
Speedtest.netアプリのサーバーをRakutenMobileにした場合
パートナーエリア用の容量5GBを使い切っているのに、通信速度はダウンロード速度で23.4Mbpsも表示された。
※しかし実際に使う場合はこの通信速度は出ない
Speedtest.netアプリのサーバーをRakutenMobile以外にした場合
通信速度は、ダウロード・アップロードともに約1Mbpsとなった。
これは楽天モバイルが提示する理論値と一致すると言って良いだろう。
※実際に使うとこの通信速度
なぜこのような現象が起こるのか
Speedtest.netに楽天が用意している「RakutenMobile , Inc」サーバーに接続する際、楽天モバイル回線では通信容量を消費しない様になっているようで、これに伴い通信速度も制限を受けない用になっているのではないかと推測する。
ちなみに、このSpeedtest.netアプリのRakutenMobileサーバーに、楽天モバイル(MVNO)回線や、docomoやauなどの回線から接続しても上記のようなことは起きない。あくまで、楽天モバイル(MNO)回線で接続した場合にのみ起こる事象である。
パートナーエリアで速度を確認する際は、RakutenMobileサーバーでのテストでも良いと思うが、実際に使える通信速度を確認したい場合や月間容量の5GBを超過した場合は、RakutenMobile以外のサーバーを選ぶ事をおすすめする。