楽天モバイルのサポート体制について思うこと
筆者は楽天モバイルのMVNO(docomo回線)を契約しており、また楽天モバイル無料サポータープログラムの加入者でもある。
楽天モバイルのMNOサービスが開始されたことを受け、楽天モバイルのMVNO回線から楽天モバイルの自社回線(MNO)に電話番号をそのままに契約を移行したいと考えているが、それがどうもうまくできず、楽天モバイルのサポートとやり取りをしているのだが、対応に思うことがあるので今回は記事にしたいと思う。
※楽天モバイルのMVNOとMNOが紛らわしいため、上記はMVNOに赤、MNOに青の線を引いている。
サポートとのやり取り
やり取りについて記録があるので、紹介したいと思う。
なお、内容については一部省略したり、個人情報などを省いてはいるが、要約する程度で内容は変更していないことを断っておく。
数日間音沙汰がなかったため、楽天から返信が来ていることに気が付かなかった。
1日後に会話が終了されてしまった。
今度は1時間もしないうちに会話を終了されてしまった。
このときも別のことをしていたため、連絡に気が付かず。すぐに応答できなかった私にも落ち度があるが、担当者によってチャットを終了する時間がまばらなのも気になった。
ここで担当者が変更となった。
- ブラウザのキャッシュ削除
- 別のブラウザで接続(YahooやGoogle)
- 別の端末でサイトにアクセス
また、Wi-Fi環境はありますでしょうか?繋がっているのでしたら切断、繋がっていない場合は接続をお願いします。
他の環境で試してほしいという案内があった。途中のブラウザの指定についてはよく理解できなかったが、自分の環境による問題である可能性も考えて予め、Windows/Linux/Macの3種類のOSと、Google Chrome/Safari/Microsoft Edge/Firefoxのブラウザ、さらにdocomo LTE、自宅の光回線(有線LAN・無線LAN)のすべてで確認を行っていたので、その旨を伝えた。
しばらく返信がなかったが、4時間後に返信があった。
29日はこれ以上の返信はなかった。
調査するとのことで、暫く待つことになった。
それから10日待っても、なんの連絡もなかった。
GWの影響もあったと推測されるが、いくらなんでも遅い。催促をしてみることにした。
ここから今の所連絡がない状況が続いている。なお、この記事を執筆したのは5月20日である。つまり、最初の連絡から40日間が経過したが、問題は何も解決されていないということになる。筆者は最初の問い合わせから40日が経過しても契約できない状況のままである。
通信キャリアというものを甘く見ているのではないか
楽天モバイルはこれまで展開してきたMVNOサービスの経験がある。そのため、カスタマーサポートについてのノウハウは少なからず有るとは思う。もちろん、MVNOとMNOでは大きく異る部分があるとは思うが、それにしても楽天モバイルのサポート体制は極めて粗末であると感じた。これは昨今のコロナ禍により、人手不足という問題もあるとは思うが、基本的なサポート体制が整っていないと思わせる場面が幾度もあった。また、これまでのやりとりの内容から、詳しいスタッフがあまり在籍していないのではと推測する。
無料サポータープログラムの利用者のみにサービスを提供していた頃は、ここまで返信に時間がかかるようなことは無かったと記憶しており、正式サービスを開始してから問い合わせが急増していることが背景にあると容易に想像できる。
楽天モバイルは2020年4月8日に日本国内における第4の移動体通信事業者として正式なサービスを開始しており、すでに試験運用の状態ではない。通信事業者としての自覚を持ってサービスを提供していただきたいと感じた。
なお、現在300万人に限定(予定)した「1年間の通信料無料」というサービスを行っているが、だからといってサービスをまともに提供しなくて良いという理由にはならない。それは、携帯電話は国民生活に欠かせない重要なライフラインになっている為である。
楽天モバイルには、しっかりとしたサポート・通信品質を提供していただきたいと強く思うばかりである。
楽天モバイルは応援したいが….
ドコモ・au・SoftBankの大手3社の独壇場となっている日本の携帯電話市場に、楽天モバイルは大きなインパクトを与えてくれるのではないか?と、筆者は期待している。
しかし、楽天の三木谷社長の発言を見ていると、多くの疑問が湧いてくる。
例えばこの記事である。
楽天・三木谷社長「大規模通信障害、基本的にうちではあり得ない」――クラウドベース最先端ネットワークに自信(ITmedia Mobile)
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1902/08/news027.html
上記の記事では、「ある携帯電話会社で大規模なネットワーク障害が発生したが、我々(楽天)では基本的にありえない。」と三木谷社長が発言をしているとある。
しかしながら、現時点までに複数回の通信障害が発生している。また、楽天モバイルの障害情報に掲載していないものもある。三木谷社長の発言内容と、実際のサービス品質に大きな乖離があることは明らかである。
楽天モバイルの通信障害
楽天モバイルのMNOサービス障害、原因は課金制御機器の「デッドロック」(ITmedia Mobile)
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2001/17/news102.html
楽天モバイルで通信障害 現在は復旧(ITmedia Mobile)
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2002/18/news054.html
3月26日に楽天モバイルで通信障害 現在は回復(ITmedia Mobile)
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2003/27/news102.html
軽く調べただけでも、複数の通信障害について確認することができた。
なお、楽天モバイルによって公開されている障害情報については下記から確認することが出来る。
障害情報のお知らせ(楽天モバイル)
https://network.mobile.rakuten.co.jp/cms/information/failure/