ロケットモバイルの神プランを契約
株式会社IoTコンサルティングが提供する「ロケットモバイル」というMVNO通信サービスを契約した。docomo回線、au回線、SoftBank回線から選べ、最安プランでは298円から利用できる低価格の通信サービスとして愛用者も多い。
中でも”神プラン”という200kbpsの低速通信のみのプランでは、月額298円(消費税、ユニバーサルサービス料別)で利用できることから、センサー類などに使用するIoT目的として利用する法人ユーザーも多いようである。
そんなロケットモバイルの神プラン(docomo回線)を契約したので、使用感についてお伝えしていく。
プラン
Dプラン(docomo回線使用)
ロケットモバイルの中でも一番プランが豊富なのが、docomo回線を利用するDプランである。SIMカードサイズは「3in1」「マイクロ」「ナノ」から選べる。私はナノSIM以外を使うデバイスでの利用を想定していないので、ナノSIMで申し込んだ。
尚、3in1 SIMについてはロケットモバイルのこちらのページで解説されているので参考にしていただきたい。端的にいうと、好きなサイズに切り離して使えるものである。
プラン(S) (SoftBank回線使用)
ロケットモバイルの中でも一番プランが少ないのが、SoftBank回線を利用するプラン(S)である。SIMカードサイズは「ナノ」のみ選択可能である。
プランA (au回線使用)
au回線を使うプランAは、全プランにSMSが付帯している。そのため、神プランでSMSを利用したいユーザーにとっては、Dプランよりも安価に利用できることになる。SIMカードサイズは「3in1」のみ選択できるため、SIMカードのサイズを考える必要がないのは良いところである。
2020年12月1日より、プランAの神プランが値下げされる。価格はこれまでの398円から298円となる。プランAはSMSオプションの追加料金が無いので、最安で利用出来るプランになる。
神プランの通信速度は上下最大200kbps(0.2Mbps)
「神プラン」の通信速度は、上下最大200kbpsとなっている。200kbpsとはかなり遅く、大手通信キャリアのよくある通信速度制限の128kbpsより少しマシという程度である。
しかし、ロケットモバイルでは通信の初速を高速にすることで体感的な通信速度の遅さを良い意味で誤魔化す機能を持ち、これが案外凄い効果を発揮する。
通信速度を計測すると、下り 0.11Mbps(110kbps) 上り0.09Mbps(90kbps)となった。
Google Mapsはあまりオススメできないかも

上記はGoogle Mapsを開いたところのGIFアニメーションであるが、なかなか詳細地図が開けないことがお分かりいただけると思う。
ロケットモバイルも、Google Mapsの利用は推奨していない。ただ、ナビゲーションなどで走行中にデータを得るくらいなら通信が間に合う印象なので、全く使えない程ではない。
神プランは何に使えるのか?
通信速度は低速であるが、価格が非常に安価であることが最大のメリットであることは間違いないだろう。
私は当分の間、「楽天モバイル(MNO)」をメイン回線で使おうと考えており、その間のバックアップ回線としてロケットモバイルを選んだ次第だ。
楽天モバイル(MNO)は、まだ始まったばかりのサービスゆえに通信エリアには抜け穴が多い。それを補完する目的で契約した。これならどんな場所でも、docomoの高品質なネットワークエリアの恩恵を受けられる上に、月々298円(税別)で利用できるというのは保険としても納得できる費用であると考える。
さて、ロケットモバイルの神プランの向き不向きについて下記に列挙したので、参考にしていただきたい。
ロケモバ神プランで出来ること
- FaceTime Audio (iPhone/iPad)
- TwitterなどのSNS(ただし画像の読み込みなどが遅い)
- LINE・Facebook Messenger・SlackなどのIM機能
- ラジオアプリRadiko
- Amazon Music (音質の設定を下げたら再生出来たが出来ないこともあった)
- 簡単なWebブラウジング(画像が少ないサイト)
ロケモバ神プランで向かないこと
- FaceTime Video (iPhone/iPad)
- アプリのダウンロード・アップデート
- Google MapsやYahoo!カーナビなど地図アプリの利用
- 動画アプリ(YouTube・NetFlix・Hulu・AbemaTV等)の利用
高速な通信を求めるアプリは基本的に向かないと思ったほうが良いだろう。
LINEなどのインスタントメッセージングの利用には全く問題がないが、画像のやり取りには時間がかかることが多かった。
ロケットモバイルの注意点
解約後はSIMカードの返却が必須
「SIMカードは貸与品となりますので未返却の場合、未返却金3000円(税抜)が発生します。)」とのことで、SIMカードは返却をしないといけない。紛失や返却忘れには気をつけたい。
通信制限について
説明を読むと次のような記述があった。以下引用である。
直近3日間のデータ通信量が規定値を超えた場合、ご利用の通信速度を200kbpsに制限させていただく可能性があります。
1GBプラン(360MB/3日間)、2GBプラン(360MB/3日間)、3GBプラン(500MB/3日間)、5GBプラン(800MB/3日間)、7GBプラン(1GB/3日間)、20GBプラン(3GB/3日間)。
つまり神プラン以外は、直近3日間で使用できる通信量に限りがある。
例えば、20GBプランであれば3GB/3日とあるので、1日1GB以上の通信をすると通信速度は神プランと同じ低速になってしまう。最近はこのような制限をしない通信会社が増えている中でこのようなルールがあるのはちょっと残念である。
ポイントを貯めて通信費を無料にするのは難しい
“ロケモバポイント”を貯めれば、通信費をポイントで払えるため無料で使うことが出来ると紹介されているが、このロケモバポイントを貯めるのは結構ハードルが高いと感じた。
色々あったが、ポイントを貯めるには次のようなことをする必要がある。
ポイントサイトへの無料会員登録 | 46ポイント獲得 |
クレジットカードの申込 | 1,750ポイント獲得 |
有料サイトへの登録(月200円) | 207ポイント獲得 |
他にも沢山あったが、いくつか見た限りだと上記のようなものがあった。動画広告の視聴でポイントを得られるようなイメージだったため、思ったより面倒で、その割にバックが少ないと感じた。ちょうど申込をしたかった有料サービスやクレジットカードがあれば嬉しいが、そうでもない限りポイントのために申し込むのはあまりメリットはなさそうだ。
解約時の違約金
データプランに解約金はないが、音声通話の契約については1年間の最低利用期間が設けられている。1年以内の解約は9,500円(税別)の違約金が発生してしまう。利用期間が13ヶ月目以上であれば違約金は発生しない。十分注意していただきたい。
https://rokemoba.com/user/cancellation
解約は上記のフォームより行える。
解約手続きをした場合、即日回線は停止するが料金は当月いっぱい発生するようだ。
解約予約などはできないようなので要注意。また、SIMカードを返却しないと違約金がかかるというので返却忘れのないよう注意していただきたい。
予備回線、念の為SIMを入れておきたい端末に最適
神プランなら月額298円で利用出来るということもあり、予備で使う場合や、子供との連絡用などに使うには最適であると感じた。実際、FaceTime Audioで30分程度の通話をしてみたところ、所々聞き取りにくい場面こそあったものの概ね問題がないと感じた。
用途を選ぶ「神プラン」だが、低価格で使える面白いサービスである。
2020年4月7日 午後6:00から、4月13日 午前11:59までの限定で契約時手数料が割引になるキャンペーンが実施されているので、興味のある方はこの機会に契約を検討してみるのも良いだろう。キャンペーンはロケットモバイル公式サイトのこちらより確認できる。
ロケットモバイルには招待コードがあり、招待コードを入力して申し込むと、招待した人とされた人にそれぞれ200ポイント付与される。
招待コードがあれば使用するとお得だろう。