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CloudReadyを試したかった
昨年末に「Jumper」という中国メーカーの、持ち運びに便利なノートパソコンを購入した。Amazonのタイムセールで、2万円前半という価格で購入することができた。購入時のかんたんなレビューは下記から。

上記の記事にも書いたとおり、Jumper EZbook X1は次のようなスペックである。
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Celeron N3350 1.1GHz |
RAM | 4GB DDR3L |
ROM | 128GB mSATA |
画面 | 11.6インチ IPS液晶 |
画面解像度 | 1920×1080 |
Wi-Fi | Intel(R) Dual Band Wireless-AC 3165(2.4GHz/5GH対応) |
Bluetooth | 4.0 |
バッテリー容量 | 7.6V/3,500mWh |
Windows 10がプリインストールされているマシンではあるが、Windows 10を十分に動かすにはあともう一歩だと感じた。このPCを使って、ブログの執筆やネットサーフィンなど利用用途を限定していたため、「CloudReadyを使用して、Chromium OSを導入しら軽快になるのではないか?」と考えた。
Linux Ubuntuなどの導入も検討したが、Chromium OSは試したことがなかったので、入れてみることにした。
CloudReadyとは

CloudReadyとは、neverwareが提供する「Chromium OS」パッケージである。
個人利用のHome Editionであれば完全無料で使うことができ、インストールパッケージは公式サイトより無料ダウンロードできる。
ダウンロードリンク
CloudReadyのダウンロードは下記から。
https://www.neverware.com/freedownload
インストールガイド(英語)
インストールガイドは英語となるが、下記から見ることができる。
このブログでは、詳細なセットアップについては触れないが、非常にかんたんに行えるので心配は不要である。
https://guide.neverware.com/critical-requirements/#check-network
インストールすると Windowsは消える
SSDの初期化が必要となるため、Windowsは消える。
パーテーションを区切るなどして、デュアルブートしている人もいるようだが、一般的なセットアップウィザードでは、そのようなことはできなかった。
今回は、データが消えても問題が無いと判断したため、気にせず続行した。
問題なく利用できた

セットアップの方法などは割愛するが、セットアップはトラブルなく完了できた。
Jumper EZbook Z1は、特別なことをしなくても基本的なことはすべて行えた。
出来たこと、出来なかったことは下記に列挙したため参考としてほしい。
問題なく動いたドライバ
- ディスプレイ(FHD解像度でOK)
- スピーカー
- キーボード(音量、照度のFnは動作)
- Wi-Fi(2.4GHz/5GHzともに問題なし)
- Bluetooth(マウスのペアリングも問題なし)
- USB Type-Cポート(PD充電/USBメモリの読み込みなど)
- MicroUSB OTGポート
- microSDカードスロット
- リッドクローズ時のスリープ挙動
- 本体横の音量ボタン
- トラックパッド(マルチタッチ動作可能でピンチイン操作など出来た)
- バッテリー(残量表示など問題なさそうだった)
問題があったドライバ
- タッチパネル(作動せず)
- ジャイロセンサー
試していない事
- 3.5mmオーディオジャック
- MicroHDMIポート
便利なChrome拡張機能
個人的に便利だと思った、Chrome拡張機能を紹介する。
CloudReadyでは、Google Playが利用出来ないためアプリのインストールが基本的に出来ない。入れる方法も、全く無いわけではなさそうだが、あまりややこしいことは避けたいので、ここはChrome Web Storeより拡張機能を利用することにした。
【表計算ソフト】Microsoft Excel Online
表計算ソフトの定番。Microsoft Office Online。基本的な操作はだいたい問題がなく使えそうだった。
https://chrome.google.com/webstore/detail/excel-online/iljnkagajgfdmfnnidjijobijlfjfgnb
【画像編集ソフト】Pixlr Editon
Photoshopライクな画像編集ソフト
https://chrome.google.com/webstore/detail/pixlr-editor/icmaknaampgiegkcjlimdiidlhopknpk?utm_source=chrome-app-launcher-info-dialog
この他、様々なChome拡張機能を利用することができるが、取り急ぎ筆者が個人的に使って気に入ったのは上記の2つである。高性能なソフトウェアが無料で使えるのはとても嬉しい。
使い続けるかどうか
この記事も、CloudReadyを使用して入れたChromium OSは思いの外快適であった。
しかしながら、Google Playストアを入れることが出来ないなどの制約もあり、Chrome OSの醍醐味である「Androidアプリを使う」ということが出来ない。
基本的にはブラウザだけで色々な事ができるため、アプリを入れなくてもChrome Web Storeから入手できるChrome拡張機能だけでも様々なことができる。
Googleスプレッドシートはもちろん、MicrosoftからExcelも提供されている。(しかし、ローカルドライブの文章の編集や保存は出来ず、MicrosoftのOne Driveを利用しなくてはならない。
しばらく使って様子を見たいとは思うが、現時点では後日Windows 10に戻そうかと思っている。バッテリーの消費具合や、動作状況などを見つつ考えていきたいと思う。