
これまで、直近のデータ量については寛大な姿勢を見せていたY!mobileのPocket WiFiプラン+ですが、4月1日に行われたSoftBankとの経営統合以来、直近データ量が規定量を超えるユーザーに対して厳しく制限をかけるようになりました。
この件についてY!mobileのサポートからは、「制限のルールは今までと変えておらず、ネットワーク利用の公平性を考えて行う場合があるものである。」と解答を頂いています。
上記は、直近3日間で1.01GBの通信をした状態での通信速度テストの結果です。 どうやら、ワイモバイルでは下り通信速度が1Mbps以下になるように通信速度を制限しているようです。 また、月間データ通信量が7GBを超えた場合には、 128kbpsの通信速度制限が掛かるので500MB毎に解除申請をする必要があります。(305ZTはこの申込みが2年間無料になっている)
つづいて、こちらは通常の状態での通信速度結果です。
個人的にこれまでの通信速度を見ると、下り速度は20Mbps程度は安定して出ており、調子の良いところではCA非対応エリアでも下り80Mbps、CA対応エリアでは下りで100Mbpsを超えることもありました。

このルーターを購入した方の多くは、「使い放題キャンペーン」に関心や期待を持って契約していると思います。
一部の家電量販店などのショップでは直近データ量による制限をかける可能性があることを説明しなかったり、あたかも一切の制限が掛からないかのように説明をしているケースもあるそうです。 そうなってくると、ユーザーは本当に使い放題なんだろうと思うと思います。無理もありません。そう言われれば普通はそう思いますよね。
ここではY!mobileのキャンペーンである「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」の趣旨について簡単に説明します。

305ZTの料金プラン「Pocket WiFiプラン+」では、月間データ通信量は7GBに制限されています。 7GBを超えると、最大通信速度は128kbps(0.12Mbps)程度に制限され、月を跨ぐまでは制限が適用になります。 しかし、7GBを超えてからは500円の料金を支払う事で、 500MBまでの高速通信が利用できるようになります。 この申込み自体は何回でも行うことが可能ですが、500MB分の高速データ量の利用に500円かかります。
しかし、「500MB/500円の通信速度制限解除が、契約から最大2年間無料になる。」というのが、今回の「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」になります。 なので、7GBを使い切っても500MB毎に申込みをすれば、申請は無料でし放題=使い放題ということになります。
ただし、これは直近3日間のデータ量については制限解除の対象外としている所が大きなポイントで、多くの人は見落としがちです。大きく謳われていない広告もありますので、「無制限」というのは誇大広告と言えると思います。
今回、電話にてY!mobile側としての見解を伺ってみました。
まず、4月からの通信規制について、ワイモバイル側は「通信速度制限に関する条件は最初から条件は一切変えておらず、制限のかけ方もネットワークの公平利用を目的としたもので、直近3日1GB以上の通信を行うことで、通信速度を所定の時間帯において制限する場合がある」と続けました。
また、「4月1日から特別な制限は一切加えていないし、(私は聞かされていない。とも受け取れる言い方でした)4月以降にこの件でカスタマーサポートに連絡をしたお客さまは殆どいない。だから4月以降に通信制限が掛かりやすくなったのは、お客さまの周囲に利用者が増えたなどの要因があると言える。」ということでした。
通信速度制限に対しては、陳謝を繰り返したものの主張は最後まで変わりませんでした。 また、通信速度制限については今後とも変更することはないし、緩和することは有り得ないと続けました。 年末年始あたりだったと記憶していますが、Y!mobileはYouTubeなどの動画ストリーミングサイトに対して、夜間の間に通信規制を行いました。 これに対しても公式で特にアナウンスがあるものではなく、確認しても特別な制限はかけていないと否定されたという話もありますので、このあたりの通信制限の否定についてはSoftBank系列ではおきまりの案内と言えましょう。今に始まった事では無いと言うことですね。
買う前から持っていた、「無制限は嘘なんだろうなあ〜」という予感が見事に的中した結果となりました。

写真:繋がらないY!mobile A 3G回線
長いこと使いたいルーターではありましたが、
・「7GB超過後に行う必要がある500MB毎の通信速度制限の解除申請」が煩わしく、
・「対応する周波数帯の少なさによる問題もありますが、使える通信エリアが狭い事」 (それでもWiMAXよりはかなりマシ)
・「Y!mobile A 3Gに切り替わった時の通信速度が著しく遅い事がありまともに使えない事」
があること。
最終的には、
・「直近3日間の1GB制限」が最大の理由
となり、解約をすることにしました。
公平なネットワーク品質を提供するのは、通信事業者の重要な役割です。 そのため、一部のユーザーによる大量のトラフィック消費で発生する他ユーザーへの影響も考える必要はあります。 なので、通信量が多いユーザーを規制するというやり方は理に適うと思います。とはいえ、短絡的過ぎる解決方法とも言えそうです。
今回、Y!mobileを評価したいポイントが一つだけあります。 直近3日1GB制限を掛けてる状態でも、700kbps程度のダウンロードスピードが出るようになっているところです。 もし、これが128kbpsであれば殆どの人は通信速度制限を受けている事に気づくと思いますが700kbps程度の速度が出ていればなんとか使える範囲だと思います。 実際、ぷららの無制限SIMも下り通信速度がこれくらいになることは良くありました。
もし、305ZTの帯域制限が700kbps程度ではなく、下り通信速度が5Mbps程度としてあれば個人的には良かったと思います。 もしくは、ぷらら無制限SIMのように、通信速度を定めての真の無制限というのを行っていただければ良かったと思いました。
今の時代、3日で1GBを超えるような通信は「大容量通信」に含まれるとは考えにくいと思います。 より高画質な写真や動画コンテンツが充実し、生活のライフラインとしても必要不可欠になってきているインターネットなので、ニュースやメール、Skypeなどによるビデオ通話などを行えば、それくらいの通信量は誰でも使う事は想定できる範囲でしょう。 既に他社では、そんな3日間の累計パケット量による通信速度の制限を撤廃している会社もあります。
下り最大165Mbpsの、超高速なモバイルインターネットが本当に使い放題だったY!mobile 305ZTの乗り換え先はぴったりな物が現状無いと言えます。
・WiMAX / WiMAX 2+ → 都心では概ね良好なものの、エリアの狭さが未だにネック
・docomo Wi-Fiルーター → 通信の安定性とエリアの広さには定評があるが通信料金が高く無制限プランは無い。
・ぷらら無制限SIM → 速度が上下最大3Mbpsと遅いが、ドコモのエリアを使えて無制限。但したまに凄く遅い。
・U-Mobile 無制限SIM → (私は使ったこと無いので不明)
・日本通信 無制限SIM → (私は使ったこと無いので不明)
・ワイモバイルの他ルーター → 無制限プランは現状305ZTのみなので無制限には当てはまらない(新しいプランで、アドバンスオプションなるものが登場しています。対応するプランとの組み合わせで似たような使い放題ができるようです。305ZTはこのプランに切り替えできません。)
自宅で使うために契約していた人は、自宅用の回線を契約するか、エリア内であればWiMAXを検討してみると良さそうです。モバイルする人は、どこに行けば良いか正直私も解りません。
私は、当面Wi-Fiルーター無しの生活になりそうです。
当ブログでは、購入からY!mobile PocketWiFi 305ZTについて複数のエントリーを投稿しています。 今までの記事は下記にピックアップしてリンクを貼っていますが、その他にも記事はあります。 必要であれば、ここから当ブログの305ZT関連記事をご覧ください。
Y!mobileのPocket Wi-Fi 305ZTを注文してみた。 – Arakawa’s Blog
Y!mobileのPocket WiFi 305ZTが届いた。 – Arakawa’s Blog
Y!mobile Pocket WiFi 305Z、月間通信量が7GBを超えた場合の挙動 – Arakawa’s Blog
※下記リンクは外部サイトになります。そのため、リンク切れになる可能性があります。
CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン – Y!mobile
Pocket WiFiプラン+ – Y!mobile 通信の制限について – Y!mobile
Y!mobileオンラインストア – PocketWiFi 305ZT
おことわり
上記で紹介している通信速度や、料金プラン、各種キャンペーンなどは随時変更される可能性があります。 2015年04月現在の状況を記したものであり、今後は大きく状況が変わる可能性もあります。